相談件数の多い虫達 ネズミ

日本で見られるネズミは20種類以上ありますが、その中でビルや家屋に侵入して人に危害を及ぼす種は次の3種類で、総称してイエネズミと呼ばれています。

ドブネズミ

ドブネズミ

イエネズミの中では最も体が大きく、食欲も旺盛で、被害も多い種です。 成獣の体長は22~26cmで、大きなものは体重500g近くに達するものもあります。
ずんぐりした体のわりに目や耳が小さめで、尻尾は胴体よりもやや短いのが特徴です。
雑食性で、野菜くずや穀物類のような植物質から、肉類・マヨネーズやソースのような調味料・ペットの餌や生きた昆虫などなんでも餌にする美食家です。
また、水泳が得意で潜水能力もあり、水洗トイレの中から泳いで出てきた、などという例も報告されています。

クマネズミ

クマネズミ

成獣の体長は15~22cmで、ドブネズミよりはややスリムな体型、しかし目や耳は大きく、いわゆるミッキーマウスのモデルのような姿をしています。
祖先は東南アジアの熱帯雨林で樹上生活をしていたと考えられ、木登りや高所が得意、また、天敵から身を守る能力にすぐれ、警戒心が強く頭が良いとされています。 祖先の血を引いて食べ物は木の実や 穀物・穀粉類など植物性のものを好む傾向がありますが都心に住むものは雑食傾向が強くなっています。
頭が良いので駆除が難しく、都心では手付かず状態となって社会問題化しているところもあります。

ハツカネズミ

ハツカネズミ

小型のネズミで成獣でも体長6~9cm、愛らしい姿なので衛生的に改造された体毛の白いペットが販売されています。
野生種は野原や畑地に住み、農家や納屋・倉庫・港湾地帯の倉庫などに侵入することが多く、特に粉乳製品や保管穀物類がよく被害に遭います。 
人家やビルにも侵入してOA機器のケーブルをかじるなど、軽視できない被害をもたらします。

ネズミの防除方法
野生のネズミ

ネズミの防除は大昔から行われており、弥生時代の校倉造りの穀物倉庫は、土台となる足にネズミ返しという構造部分がありました。すなわちネズミが倉庫内に侵入しないようにするための工夫です。何百年を経た現代でもネズミの被害を防止する基本的な対策は変わりません。 
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